ぐみまとめ。

妊活・子育て・OL→看護師の仕事・美容・ライフ・備忘録など様々なコンテンツのまとめブログです。

【産後里帰りする?しない?】里帰り出産せず夫婦で産後1か月を乗り越えた話(夫は育休なし、2週間の有給のみ)

産後1か月間。

産まれてきた子にとっては新生児期という貴重な期間であり、出産を終えたママは交通事故全治1か月のような身体に加え、ホルモンバランスが崩れた情緒不安定なメンタルを抱えている。

「産後の床上げは1か月後」とはよく言ったもので、産後いかに身体を休めながら子育てをするかによって、その後のママの体調・体力・メンタルは変わってくる。

私の出産した病院では、産後2週間は家族に家事等を任せゆっくり赤ちゃんと過ごすこと。2週目以降少しずつ家事をはじめ、産後1か月になる頃に産前の調子に戻れるように。というペースを指導された。

産後の過ごし方としては、

実家へ帰り両親に身の回りの世話をしてもらいながら子育てのアドバイス・サポートももらえるであろう里帰り出産、もしくは、自宅にて夫と子育てをスタートする方法がある。実家が近ければ里帰り出産しなくともサポートに来てもらえる可能性もある。

私は両実家共自宅から離れた場所に住んでおりサポートも望めないうえで、里帰り出産を希望しない選択をした。

 

里帰り出産を希望しなかった理由

妊娠中に、両家から里帰り出産を打診されたが、私は断っている。

実母は少し来て欲しそうにしていたので申し訳なかったが、妊娠前から里帰り出産はしないと決めていた。(両家共新幹線で2-3時間の場所に住んでおり、ヘルプを出してすぐに駆け付けられる距離ではない)

私が里帰り出産を希望しなかった理由としては、

①夫は仕事を調整しやすいポジションにおり、出産後2週間+それ以降も週3-4休めることが確定していた(育休取得はしない)

②自分の家が一番居心地がよく、安心できるから。(両親は実家を売却し東北へ引っ越しており、私が生まれ育った家ではない。また、私が両親へさえも気を使ってしまう性格である)

③夫の家事レベルが私と同等もしくはそれ以上であること。

④夫と「二人」で子育てをスタートさせたかった(里帰り出産してしまうと、出産に立ち会えない、新生児という貴重な期間であるのにパパがあまり子に接することができない)

 

特に気持ちの上では④が理由として大きかった。

新生児期は4週間しかなく、仮に里帰り中に週末会いに来たとしても、産まれたての子と触れ合う時間はかなり少ない。里帰り出産するとパパとしての自覚が薄れるとかそういう話もあるけれど、そういったことを心配していたというよりは、「私たちはママ(パパ)になったんだ、赤ちゃん可愛いね」という幸せな感情を常に共有していきたいという想いが強かった。

 

実際の4週間

 出産当日~退院まで

夫の立会い出産を希望していたのだが、実際は叶わず私の両親が立ち会った。

というのも前日に夫の祖母が他界し実家へ帰省。その代わりに私の両親が駆けつけてくれた。そしてなんと、その日の夜に破水し、娘が産まれたのだった(皆でおばあちゃんからの贈り物だと話している。おばあちゃんは実母に立ち会ってもらった方が良いと夫によく話していたそう)

夫と娘が初めて会ったのは出産後2日経ってからだった。私はその頃にはマタニティーブルーで泣きまくっており目が常に腫れていたのだが、感動の出会いに更に幸せで泣いた。

退院まで夫は沐浴指導を一緒に受けたり、必要物資を届けてくれたり、家の片づけや掃除をしたりと大忙しだった。

いよいよ退院。その日はまぶしいほど日差しが強く、気候も温かく、娘がタクシーの中で眼をぎゅっと瞑りながら寝ていたのをよく覚えている。

久しぶりの我が家で私もホッとして嬉しかったのはもちろん、3人で帰ってきたことがとても不思議で幸せだった。今まで二人で暮らしていた部屋に、産まれたてのふにゃふにゃな赤ちゃんがいるそのシチュエーションは里帰り出産では味わえなかったと思う。

 

退院~産後2週間

家に帰ってからすぐ、3人での暮らしがスタートした。

しばらくすると娘は泣き出し、我が家でのはじめてのおむつ替え・授乳・寝かしつけ。夫にとっては子育てスタートの瞬間だった。ぎこちないまま子育てを開始し、それと共に私の入院時の洗濯をしたり料理にとりかかった。

退院祝いということでステーキを焼いてくれたことがとても嬉しかった。(ステーキを焼くのはいつも夫が担当であり、焼き加減も研究されとても美味しい) 

夜間は基本的に私が娘と同じ部屋で寝ていたのだが、授乳しても寝てくれず泣いていると、様子を見に来てくれて一緒に寝かしつけをしてくれた。

夫は2週間有給を取得していたので、 その後も、日々の家事(料理、掃除、洗濯等その他全て)、買い出し等こなしてくれた。一方、私は食事・トイレ・授乳・おむつ替え以外はベッドに横になり十分に療養した。

産後の体調は、会陰縫合した傷が痛く、骨盤が戻らず痛くてうまく歩けない、とにかく眠い、という状態が続いた。2週間ほど鎮痛薬を内服しなんとかやり過ごすが、薬が切れると痛くてたまらなかった。メンタルに関してはボロボロで、よく授乳しながら泣いていた。母乳が出てないかもしれないと旦那に訴えるとYoutubeで調べ見よう見まねで母乳マッサージをしてくれたり、授乳を1ターン休みたいときはミルクを調乳しあげてくれた。

この2週間は私も夫も自分と娘のことで精いっぱい。慣れない育児と寝不足。今でも夫はこの2週間が一番きつかったと話す。

 

産後3週間目~1か月

夫はいよいよ仕事復帰。といっても週3-4日休んでくれていた。

私は徐々に家事ができるまでに回復。しかし無理をせず、娘が寝てくれるときは一緒にお昼寝をしながら過ごした。

昼食は夫が週末に大量に作り置きしてくれていたので、それを温めて食べるだけ。

日中初めて娘と二人きりで過ごした日は少しドキドキして緊張感があったが、すぐに慣れた。

今となっては19時前に寝てくれるようになったが、まだまだ睡眠リズムがバラバラだった。夫の帰宅後、21時から0時の間に夜泣きと寝かしつけが待っていた。なかなか寝てくれず、ぐずり、ひたすら抱っこする。私はその後も夜間の授乳が待っているので、この時間の寝かしつけはほぼ夫がしてくれていた。夫も仕事で疲れているのに帰ってきてからギャン泣きに対応して本当に大変だったと思う。

1か月健診の頃には体調もかなり回復し、鎮痛薬を内服しなくても過ごせる日が増えた。家事もまんべんなく行えるようになった。

しかし、メンタルに関しては産後1か月たっても情緒不安定が続いていた。休みの日には別室でお昼寝タイムをもらった。日中に仮眠をとると心も身体もかなり回復するのでありがたかった。これは世の中の産後パパには是非お願いしたいうちのひとつだと思う。

まとめ

結論として私は里帰り出産をしなくてよかったと思っている。

出産して新しい家族が増え、娘を夫と迎え、3人で新しい生活をスタートする。

里帰り出産をして気づかない間に娘が生後1か月を過ぎている、というのは悲しすぎると思うほど、娘の成長を夫と分かち合いながら乗り越えた1か月はとても濃い体験だった。また、出産後から1か月半ほど続いていた情緒不安定な気持ちに夫が寄り添ってくれたことで乗り越えることができたと思う。

 

里帰り出産せず、夫婦で協力して生後1か月を迎えて良かったことを挙げてみる。

①二人で子供を育てる仕組み・リズムが備わった。

②夫は私が居なくても子育てをできるスキル(ミルク・沐浴・おむつ替え・寝かしつけ・その他諸々)を得ることができた。また、娘の成長の変化に気づきやすく、対応もレベルアップしていた。

③二人で新生児期をの娘を共有することができた。子はどんどん成長する。そのひとつひとつを二人で一からかみ締めることができた。

④産後メンタル低下時期に旦那が常に側で寄り添ってくれた。

 

しかし、これは夫が家事育児に積極的だからこそ叶うものだと思う。

夫は全ての家事を請け負っただけではなく、ミルク・おむつ替え・あやし・寝かしつけもしてくれていた。夜間泣いている時も起きてきて一緒に寝かしつけをしてくれた。

また、私が産後、家のこと全てを夫に任せ、安心して育児にのみ集中し、身体を休めることができたのは夫への信頼と安心感があったからだった。

…振り返ると私よりも夫のほうが大変だったかもしれない。

夫はよく「新生児期がほんとうに辛かった」と話す。「家事は元々なんでもできるけど、効率を考えながら進めないと回らない。産まれてから土壇場で家事を覚えようとしてる人はかなり大変だと思う」と、男性の育休は賛成だが、本気で取り組む気持ちがないと難しいのではないかと話す。

 

何もかもが手探りの子育て。

初めの1か月はお互い大変だったが、二人で乗り越え幸せも辛さも共有できたことで、家族としてまた一つ成長にできた。

 

もし、里帰り出産をせず、夫の育休or有給等で過ごすのであれば、間違いなく夫の家事レベルをできるだけMAX近くに上げておくことをお勧めする。